籠の中

なぜか、気になる人
初めの頃、なんか引っかかった人
向こうも、なんか気に掛かっているような態度
だから、なおさらなんか引っかかる
だけど、その頃の私は
色々と、気持ちを切り替えていた
色々と、シャットアウトしていた
黙々と、何も気にかけないようにしていた
色んな物事を、人を、自分から遠ざけていた
なのに、なんか引っかかる
それで、他のものを退ける
自分からも、退く
ちょっとよくわからない自分

ある時から
以前にも増して、見かける事が増えていった
よく、私の進行方向から現れる
私の向かう先に、いる
偶然なんだろうけど、すごい偶然だ
偶然は必然？
そのタイミング、図ろうとしても図れない
とても気になってきた
私はまだ、シャットアウトから抜け出していない
おそらくだけど、長い間自分で自分に言い聞かせてきたこと
多分、それが邪魔をしている
自分が、それで良いと、
そうしようと、
自分で、一人で頑張ろうと
思い、自分で自分に言い聞かせてきた
それがなかなか抜けてこない
どうしたらいいのか
逆のことを思い、自分で自分に言い聞かせればいいのか
逆のことは、なかなか、私にとっては、難しい

もう、あの頃のようにはできない
大切な時間を
自分で壊してしまったようだ
どうして、こんなにも気になるのか
ふっと、出てくるのか
そばにいる雰囲気を纏ってくるのか
わからない
また、会いたいと思う
会えないことはない
あの、雰囲気が好きだ
あの、笑い声が好きだ
あの、背中がとっても好き
他の人たちとは違う何か
それまでに出会ったことのない何か
一瞬でも、触れてしまったら終われない

そんなことを考えながら
今日もまだ、シャットアウトしている自分がいる